【排水がうまく流れているか】

後にも先にも、あんなに排水の悪い建物を見たことがない。埼玉は鴻巣のマンションだった。浴室で体を流していると、お尻の下のタイルの上に、排水口から茶殻・ご飯粒・ケチャップ・油が流れはじめるのだ。この建物は、マンションのパイオニアを標榜する会社が建てたものだった。調査すると、このマンションの排水計画は、汚水管一本、雑排水管が一本というものだった。この雑排水管に、台所・浴室・洗濯機・洗面室から排水が流入するのだ。しかも、一番離れている台所と洗面室の間が6メートルと遠かった。床下の「懐」は130ミリ程度だった。一、排水管の量(太さ・本数)が少ない。二、排水管の勾配が適切でない(50分の1が必要)。したがって、一番床から低い箇所にある排水口から流れ込んだ排水が、先へ流れず逆流して洗濯機の排水孔か浴室の排水孔から逆流するのだ。浅草のHピルでは洗濯機から溢れた。これらは、使ってみれば一目瞭然だが、使って程々に管内に「スケール(ゴミ)」が付着しないと表面化しないから、設計図書でまず検討することが必要だ。設計図書で問題がなければ、後は工事の欠陥だ。できたら、汚水管、浴室・洗面室、台所・洗濯機の3本の排水管が最低限必要だ。願わくは、台所を別にして4本あれば問題ない。それでも、1年に1回程度の排水管の清掃はしてほしいものだ。洗面器一杯の水は、大抵20秒で流れれば問題ないと考えてよろしいだろう。

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