【木材の柱や梁が割れていないか】

夜、辺りが静かになり、自分が発しなければ音らしい音がしない状況で、突然、天井裏辺りで、バシッ!とかビーン!とかいう何かが割れるような音がすることがないか。木造の建物では、どの住まいでも程度の差こそあれ、するはずだ。全くしない住まいがあるとしたら、それは非常によくできた住まいと言えるだろう。この音は、できた建物の木部が、乾燥して「割れる」音と、乾燥して動く「継ぎ手」で発生する音なのだ。いずれにしても、好ましいものではないから、音の方向が確認できるなら、天井裏・小屋裏に頭を入れて、梁や柱や母屋が割れていないか、または、継ぎ手が大きく緩んでいるような箇所が見えないか、確認してほしい。習志野市に住むOさんは、この音が気がかりで、小屋裏を調べたら大きな梁に大きく亀裂が入っていたのだ。このことが契機で、調査を依頼され、調べた結果建物が長手方向で10センチ以上も後ろの方で沈下していることが判明した。その原因は、地盤の弱い箇所だったので、基礎の下に「摩擦杭」を打ったのだが、これが逆効果で建物を下に引き込む格好になり、沈下しその影響で木部に異常な力が働き、梁が割れることになったものだった。乾燥だけではなく、外部から予想していない力が作用することで、木部が割れたりして音を発する場合もあるのだ。色・音・臭い・湿気・水・空気の流れ・虫、いろいろと住まいを使いはじめてみて、通常の住まいに馴染まない現象・物が現れたら注意してその原因を確かめることで、一通りのチェックが完了するのだ。

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